「変身願望」アリ！～店舗・事務所編～

リノベーションという言葉も大分世の中に浸透してきたと思える今日この頃。よく「レトロな古ビル」という言葉を耳にするようになりました（私だけでしょうか）。

「古ビルを改装してお洒落な店舗にしたい」「ＮＹのＬＯＦＴのような、ざっくりとした空間で暮らしたい」など、やはり一つのスタイルとして定着してきた感があります。

ただレトロな古ビルと一口に言っても本当にピンからキリまであるのが正直なところ。改装のしやすさ、上下区画との関係性、使っている素材感や改装されずに残された竣工当時のオリジナリティな部分など。

そういう目で見ると使える古ビルって結構少なかったりするんですよね。

あと見た瞬間感覚的に「化けそう」と思えるかどうか。

単に築年数が経過しているのではなくて、「育てられてきた」とでもいいましょうか、身に纏っている空気感がいい感じなんです。そういう空気を纏ったビルは、手を入れてやる事でほぼ間違いなく「化ける」と思うのです。

長くなりましたが、そんな可能性を感じる「レトロな古ビル」をご紹介したいと思います。

今回は建物１階、２階部分のご紹介。

１階は視認性抜群。サッシも２面に渡って大き目のサッシが入っており、外に対して開かれた明るい店舗を作りやすいと思います。おそらく天井裏にもスペースの余裕があると思いますので、思い切って全て露わにして天井高をかせいでみては。室内に所々柱がある為、若干デッドスペースが生まれてしまうのが残念ですが、そこは何とか知恵を絞って解決出来るかも。

２階はというと、実は既にスタジオになっています。天井は既に上げられており、雰囲気のある事務所としてそのまま使える仕様です。用途的には１階はカフェ、２階はオフィスなんかにピッタリ。１階と２階のテナントがお互いを引き立てるような、そんな使い方が目に浮かびます。

せっかくのポテンシャルを秘めたビルです。貴方の手で大いに変身させてあげて下さい。